心室性期外収縮
心室性期外収縮とは、心室からの異常興奮により生じる不整脈で、心電図では先行する心房波(P波)が認められず、幅の広い心室波(QRS波)が記録されます(図 ①)。
心室性期外収縮の症状として、脈が跳ぶ、脈が乱れるといった動悸症状を訴える方が多いですが、無症状で分からない方もいます。
また血圧計で脈拍数がエラーになる場合や、いつもに比べて脈拍数がかなり低下している場合は、心室性期外収縮が出ている可能性があります。更に、心室性期外収縮が多発することで心筋症になり、心機能低下による息切れやむくみといった心不全症状が出現する事もあります。
また心室性期外収縮が連発することで突然死の原因となる心室頻拍や心室細動へ移行することがあります(図②)。
抗不整脈薬が無効な時は高周波によるカテーテルアブレーションが適応になる場合があり、原因となる異常興奮部位をカテーテルで焼灼すると良くなることが知られています(図 ③、④)。
カテーテルアブレーションにおいて、電極カテーテルやアブレーションカテーテルの位置を3次元的に表示する3Dマッピングシステムの有用性が知られており(図 ③)、当院では心室性期外収縮に対するカテーテルアブレーション時は、3Dマッピングシステム下で行っております。