脊椎外科
診療時間については 外来診療時間一覧および整形外科のご案内で詳しく案内しています。
脊椎脊髄疾患については、ほぼすべての領域に対応しています。
手術をする場合は、最小侵襲手術を心がけています。
ただし、不必要な手術は避け、薬物療法や神経ブロック等を行っています。
また、リハビリテーションも積極的に行っています。
最大限安全に配慮した手術を心がけています。
そのために、ほぼすべての手術で最新鋭の手術用顕微鏡や内視鏡を使用しています。
また、神経モニタリングシステムを必要に応じて使用しています。
術後の鎮痛に対しては最大限の注意を払っており、術前の神経ブロックや術後の鎮痛薬の持続静注などで対応しています。
神経モニタリングシステム
O-アーム+ナビゲーションシステム
2023年1月、全国で約100台、高知県で初の術中支援装置O-アーム+ナビゲーションシステムを導入しました。今までの3DCT装置よりも短時間で高精細画像を取得することができます。
より安全で確実な脊椎手術を行うことが可能となり、これまでに行ってきた低侵襲手術にも応用でき、また矯正手術などの難易度の高い手術にも大きなメリットがあります。
代表的疾患に対する治療方法のご案内
腰椎椎間板ヘルニア
PELD(経皮的内視鏡下ヘルニア摘出術)/FED(完全内視鏡下ヘルニア摘出術)を導入しています。
この術式はまだ日本では20数カ所程度しか施行する施設はありません。(健康保険適応です)
傷は約7~8mmです。局所麻酔で行うこともでき、手術翌日に退院することが可能です。
また、ヘルニアのタイプによりヘルニコアという薬剤を椎間板内へ注入する方法も導入しています。
頸椎症性脊髄症
手足がしびれる、ハシが使いにくくなった、歩行時ふらつくようになった等の症状が出現した場合、早めの手術を考慮する必要があります。
多くの場合、後方からなるべく筋肉をはがさない、最新の術式(白石法)で行っており、手術翌日から歩行することが可能です。
前方から手術を行う場合には、ケージを用いた独自に開発した低侵襲な術式で行います。
ソフトカラーなどの軽度な固定も短期間で済みます。
腰部脊柱管狭窄症
下肢の痛みやしびれが強くなり、歩行できる距離が短くなった場合や、足の脱力感が出現した場合は手術を考慮します。
PEL(経皮的内視鏡下椎弓形成術)/FEL(完全内視鏡下椎弓形成術)を導入しています。
また、なるべく筋肉をはがさない術式も行っており、早期の離床を図ります。 手術翌日から歩行することが可能です。
必要に応じて、固定術を併用することもあります。この場合も切開をできる限り小さくし筋肉をなるべく剥がさない術式を選択しています。
脊椎圧迫骨折
通常は、まずコルセット装着など保存的治療を行います。しかし、痛みが長続きする場合に人工骨やセメントを詰める椎体形成術や固定術を併用する場合もあります。
遅発性神経麻痺が生じた場合は前方および後方からの除圧固定術が必要となることがあります。
BKP(経皮的後弯矯正術)も必要に応じて施行しています。
保存的治療の代表である神経ブロック注射も、透視あるいは超音波エコーや電気刺激装置を使用して確実に、また出来るだけ痛みを与えないよう心がけています。
何かご不明なことやお問い合わせ等は、整形外科外来までお願いいたします。 (℡:088-823-3301)
(佐藤 正樹)
脊椎外科手術症例数
医師
佐藤 正樹 (サトウ マサキ)
副院長
整形外科脊椎外科部長
医学博士・日本整形外科学会専門医・日本整形外科学会脊椎内視鏡下手術・技術認定医(3種)・日本脊椎脊髄病学会指導医
日本リハビリテーション学会認定臨床医・日本ペインクリニック学会専門医
佐藤 正樹 医師 ベストドクターズ 2020-2021 に選出
整形外科については「整形外科のご案内」をご覧ください。