アテローム血栓性脳梗塞とは
A. 超急性期血行再建術→ 症例の選択がポイント。症例を誤ると大出血
アテローム性の動脈硬化症はプラークの破綻につながる重要な病態であり、血栓症を併発していることが多い
動脈硬化巣に形成される血栓は、心筋梗塞(MI)、脳梗塞、末梢動脈疾患(PAD)を引き起こす
これらは、アテローム血栓症 “atherothrombosis”として一括してとらえられる病態です。
アテローム血栓性脳梗塞の発症機序
血栓性: アテローム硬化巣に血栓が形成され、血管狭窄が進展したり閉塞することによって、さらに血流が低下して起こる
塞栓性: アテローム硬化巣に形成された血栓が末梢に流れて、支配領域の血管を二次的に閉塞することによって起こる(artery-to-artery embolism)
血行力学性: 主幹動脈の狭窄や閉塞があり、血圧低下などの血行力学的負荷が加わった際に起こる
アテローム硬化の好発部位
内頚動脈起始部・サイフォン部
中大脳動脈水平部
椎骨動脈起始部・遠位部
脳底動脈中間部
診断
病歴、診察、画像診断
アテローム硬化の危険因子
他のアテローム硬化性疾患の合併
TIAの先行
発症後の階段状の症状進行
頚部血管雑音
意識障害・皮質徴候
主幹動脈の狭窄、閉塞の存在
脳神経外科